30万円のリボ払いは危険?知っておくべきリスクと対策

「今月ピンチだけど、欲しいものがある…」そんな時、クレジットカードのリボ払いは便利な選択肢に思えます。しかし、安易なリボ払いは、想像以上の利息負担を生み、多重債務、最悪の場合自己破産につながる可能性も。

今回は、30万円をリボ払いした場合のシミュレーションを通して、リボ払いのリスクや多重債務に陥らないための対策について解説します。

30万円をリボ払いした場合のシミュレーション

ここでは、実質年率15.0%で30万円をリボ払いした場合をシミュレーションします。毎月の返済額を3パターンで計算してみました。

毎月1万円返済の場合

  • 完済までの期間:3年1ヶ月
  • 利息の総額:6万8,318円
  • 支払総額:36万8,318円

毎月2万円返済の場合

  • 完済までの期間:1年6ヶ月
  • 利息の総額:3万4,131円
  • 支払総額:33万4,131円

毎月3万円返済の場合

  • 完済までの期間:11ヶ月
  • 利息の総額:2万1,155円
  • 支払総額:32万1,155円

上記のように、毎月の返済額によって完済までの期間と利息の総額が大きく変わります。毎月の返済額が少ないほど、完済までの期間が長くなり、利息の負担も大きくなることがわかります。

リボ払いの利息はどれくらい?

リボ払いの金利は、一般的に年率15.0%程度に設定されています。これは、他のローンと比較しても高い水準です。

リボ払いの利息は、利用残高に応じて日割りで計算されるため、返済期間が長引くほど利息の負担が大きくなります。

個人の自己破産者数の推移

近年、自己破産者数は減少傾向にありますが、依然として年間数万人の方が自己破産を選択しています。

以下は、近年の個人の自己破産者数の推移です。

  • 2019年:71,348人
  • 2020年:68,525人
  • 2021年:66,326人
  • 2022年:69,961人

自己破産の原因は様々ですが、多重債務が大きな要因の一つとなっています。

リボ払いは多重債務に陥る可能性が高い

リボ払いは、毎月の返済額が一定であるため、返済の負担が軽く感じられます。しかし、実際には元金がなかなか減らず、完済までの期間が長期化しやすいという特徴があります。

また、リボ払いは利用残高が増えても毎月の返済額が変わらないため、借金が増えていることに気づきにくいという危険性もあります。

これらの要因が重なることで、リボ払いは多重債務に陥る可能性が高いと言えます。

10万円でも注意が必要

「30万円は極端な例で、10万円くらいなら大丈夫だろう」と考える方もいるかもしれません。しかし、10万円のリボ払いでも、油断は禁物です。

10万円を年率15.0%でリボ払いした場合、毎月1万円の返済でも完済までに11ヶ月かかり、利息は約8,000円になります。

少額であっても、リボ払いは計画的に利用することが大切です。

借金の理由ランキング

借金の理由は人それぞれですが、主な理由としては以下のようなものが挙げられます。

  1. 生活費の不足
  2. ギャンブル
  3. 浪費
  4. 病気や事故
  5. 住宅ローンや教育ローン

これらの理由の中でも、生活費の不足や浪費による借金は、リボ払いの利用と密接に関わっています。

まとめ:借金は計画的に、安易なリボ払いは避ける

リボ払いは、使い方によっては便利な決済手段ですが、安易な利用は多重債務や自己破産につながる危険性があります。

借金をする際は、返済計画をしっかりと立て、無理のない範囲で利用することが大切です。

もし、すでに多重債務に悩んでいる場合は、弁護士や司法書士に相談し、早期の解決を目指しましょう。

年齢: 30代 職業: 東証プライム企業勤務 年収: 900万円 過去の経験: 20代後半で自己破産 元多重債務者(10社以上から総額1000万円超の借金) メッセージ: 現在、東証プライム企業で会社員として働きながら、自身の経験を活かして、お金に関する情報を発信しています。 20代後半で自己破産を経験し、多重債務、裁判など、お金に関する様々な苦労を経験してきました。当時は、将来への不安、周囲からの視線、経済的な苦しさなど、多くの悩みを抱えていました。 しかし、自己破産をきっかけに、お金の使い方を見直し、計画的な生活を送ることで、経済的な安定を取り戻すことができました。 このブログでは、過去の私と同じように、お金のことで悩んでいる方々に向けて、少しでも役に立つ情報を発信していきたいと思っています。 私の経験が、一人でも多くの人の役に立てれば幸いです。

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